トリマーって?トリマーになるには?資格や仕事内容について

この記事では「トリマーって何?」「トリマーになるためにはどうすれば良いの?」「トリマーに必要な資格って?」「トリマーの就職先は?」など
トリマーを目指す方の悩みに寄り添った、役立つ情報をご紹介していきます。
■トリマーとは
「トリマー」とは飼い主様からお預かりした犬や猫の毛のカットやシャンプー、爪切りなどのトリミング業務を担当する動物の「美容師」です。
ただトリミングをするだけではなく、トリミング作業を通して動物の健康状態を判断したり、皮膚病や寄生虫の早期発見を行う能力も求められます。
さらに、お客様のご希望に合わせたスタイリングや時間内に終わらせる能力など多種多様な技術が必要となるお仕事です。

トリマーになるための特別な資格は特にありません。
ただし、近頃はペットにかける費用が増加しているように、ペットサービスの質が求められています。そのため、お客様やペットの信頼を得て現場で活躍するトリマーになるためには、より専門的な知識を得ることが重要です。
■トリマーになるには

冒頭で述べたとおり、トリマーになるために必要な資格は特にありません。
しかし、トリマーの仕事は多種多様で覚えることが多く、独学では専門的な知識や技術を習得するまでにかなりの時間がかかってしまいます。
トリマーの仕事内容(例)
- ペットの健康状態チェック(特に目や耳、皮膚など)
- シャンプー
- トリミング
- ドライング
- 爪切り
- 肛門腺絞り
- 歯磨き
- 耳掃除
トリマーは上記の仕事を一人で担えるだけのスキルが必要となるため、トリマーとして就職を考えている場合は民間資格を取得したり、専門学校に通うことが一般的となっています。
トリマーは資格がなくてもなれる職業ですが、資格を取得することで専門的な知識が身につくだけでなく、就職活動の際のアピール要素となり、有利に働くため、取得した方が良いでしょう。
■初心者にもおすすめなトリマー代表資格
「ジャパンケネルクラブ JKC公認トリマー」
トリマー資格の中でも知名度が一番高い資格です。「C級」「B級」「A級」「教士」「師範」と5段階で分かれており、最初に取得できるのは「C級」になっています。
C級資格は初歩的な資格で、難易度が高くないため、初心者の方におすすめの資格となっています。
その他にも、「全国動物専門学校協会 トリマー検定」、「全日本動物専門教育協会 公認トリマー」など協会や団体・スクールなどによって取得できる資格は異なります。いずれの資格も知識や技術が得られる点では同様になってきますが、
資格内容や費用面、取得方法が異なってくる場合もあるため、事前に調べておくと良いでしょう。
■トリマー資格取得までの流れ
上記で述べた通り、トリマー資格取得までの期間や費用は、それぞれの資格取得ルートによって様々です。
その中で最も短い期間で取得できる方法は「通信講座」です。

一般的に動物関連の専門学校に通う場合、通学期間は2年間、学費は2年間の合計でおよそ260万円~300万円となっています。
通信講座の場合は半年~1年で取得できるコースが多く、学費が10万円~30万円で済むので、通学と比較して短期間かつ費用が抑えられる点がメリットです。
ただ、動物関係の専門学校では実技をしっかり学ぶことができるので、トリマー養成の専門学校やスクールで学んでからトリマーとして活動する人が大半です。実際に動物と触れ合う実習時間や、わからないことをすぐに質問・相談できることが通学のメリットです。
ちなみに、「ジャパンケネルクラブ JKC公認トリマー」の場合は満18歳以上で指定のトリマー養成機関に入学し、養成機関会員となり、指定のカリキュラムを受講し卒業試験に合格すれば資格を取得することができます。独学で取得する場合も満18歳以上で2年間以上のJKC会員歴が必要条件となります。
このように、学歴や年齢が問われる資格もありますが、基本的には厳しく問われることが少ないため、比較的に誰でも挑戦しやすい資格であるといえます。
■トリマーに向いている人って?

動物が好き
まず、何よりも「動物が大好き」であること。そうでないとこの仕事は続きません。
人間よりも動物と向き合う時間が圧倒的に長いのがトリマーの仕事です。ときには暴れたり吠えたりする動物もいます。そのため、日頃から動物をよく観察し、理解することが重要です。
勉強熱心
トリマーの世界は「売上」や「人気」を競う厳しい世界です。さらに、冒頭でも述べた通り、仕事内容は多岐に渡るため覚えることが多い仕事です。そのため、資格を取得したから終わりではなく、プロのトリマーになった後も常に勉強する必要があります。
さらに、飼い主様の要望に応えるためにはカットのバリエーションを増やしたり、どのカットが人気なのか、常に流行を抑える必要もあります。
日々の勉強を欠かさず、向上心をもって取り組める人はトリマーに向いているといえるでしょう。
コミュニケーションを取るのが好き
トリマーは必ず人や動物と接するため、コミュニケーションを取ることが苦手な人には厳しいでしょう。
また、飼い主様の要望通りのカットを行うためには、カットの技術だけではなく、飼い主様と上手くコミュニケーションを取り、要望を聞き出すことも重要です。
良いカットを行う上でもコミュニケーション能力は必須となります。
■トリマーの給料

トリマーの給料は、正社員の場合、月収15万円~20万円程度と言われています。賞与がなければ年収は180万円~240万円程度となっています。
ただ、人気店やトリマーとして有名になれば賞与や特別手当がつくこともあり、年収300万円~500万円前後のお給料が貰える場合もあります。
さらに、地域によっても多少差が出ており、関東であれば年収292万円、近畿地方であれば年収308万円というデータもあります。
年収が高い地域はやはり大都市圏が中心になってきます。
■トリマーの就職先

トリマーの主な就職先は以下になります。
主な就職先
・ペットショップ
・ペットサロン
・動物病院
上記の他にも、ペットホテルやテーマパークなどの動物施設も働き場所となってきています。
トリマーとしての働き方は想像以上に多種多様です。一口にペットサロンと言っても、個人経営のものもあれば、ショッピングセンターの中でチェーン展開されているものもあります。
就職先が自分に合うかどうか、事前によくリサーチしておきましょう。
■まとめ
以上、トリマーについてご紹介させて頂きました。
トリマーは、特別な資格を持っていなくてもなれる職業です。しかし、ペットの美容面だけではなく、健康面においても重要な役割を担うため、専門的な知識が求められる職業です。また、トリマーの活躍の場は拡大傾向にあり、動物が好き、ペットに関わる仕事がしたい方に大変人気があります。
そのため、やはりトリマーの資格を持っているのといないのとでは、就職のしやすさや今後のキャリアステップにおいても大きく変わってきます。
少しでもトリマーの仕事が気になる方は、短期間かつ費用が安い通信講座にまずはチャレンジしてみるのはいかがでしょうか?